【ハンティントンビーチ−現地時間2010年7月4日】

カリフォルニアのサウス・ハンティントンビーチ・ピアで開催されていた2010年NSSAナショナル・チャンピオンシップスが終了。全米ナンバー1サーファーを目指す強豪選手が顔を揃えたボーイズクラスのファイナルで素晴しいパフォーマンスを見せた五十嵐カノアが優勝。念願の全米タイトルを獲得した。

五十嵐カノアは、カリフォルニアのサンタモニカ生まれ。日本人の両親のもと3才でサーフィンを始めたカノアは、流暢な英語と日本語を話し、今回のコンテスト会場となったハンティントンビーチに住んでいる。

日本でもTVや雑誌で紹介される注目のサーファーである12才のカノアは、アメリカのNSSAで1シーズンに30回という最多優勝記録を保持。そして、今回念願の全米タイトルを獲得したのだ。

今回カノアが獲得したNSSAナショナル・チャンピオンシップス・ボーイズクラスの歴代チャンピオンには、ケリー・スレーターをはじめ、コリー・ロペス、クリス・ワードなど。このタイトルが世界で活躍するトッププロへの登竜門であることが理解出来るはずだ。

また、オープンメンズでは、ハワイのカイポ・ハキアスの息子であるカイマナ・ハキアスが、コナー・コフィンの追撃を振り切って優勝。オープンウイメンズでは、レイキー・ピーターソンが優勝した。

アメリカのアマチュア・サーフィンにおける最高レベルの組織とされるNSSAは、アメリカ全土で80を超すコンテストを開催、その決戦大会がNSSAナショナル・チャンピオンシップスである。メンバーの多くが学生から構成されているため、アソシエーションに加わる必要条件の1つに良い学業成績を維持することを求められる。